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新潟旅行 2日目 柏崎刈羽原子力発電所 [旅行・観光]

さて、午前中棚田の自然を満喫した後は、科学技術分野です。
海洋生物環境研究所を見学した後、メインの柏崎刈羽原子力発電所に行ってみることにしました。

さすがに、柏崎刈羽原子力発電所の見学はできません。
が、近くに資料館があり、そこは自由に見学できます。
原発の模型などが展示されているらしいです。
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中に入ると、受付のホールにはある展示がありました。
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福島第一原子力発電所の現状についての報告です。

今どのような状態なのか、廃炉の計画はどうなっているか、その費用は、など細かく展示されていました。
さらに、メインの原発の模型などがある展示場所までの廊下にも様々な情報が展示されていました。
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原発については、いろんな意見があると思いますが、東電も情報の発信を怠っているわけではなさそうです。
自分から情報を得ようとする事も必要ですね。

で、メインの原発の模型です。
先ずは原子炉の遮蔽壁です。
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1.9mのコンクリ壁だそうです。
放射線防護の3原則の中の「遮蔽」ってやつですね。

仕事で放射線関連の施設(原発ではないです)に行く事があるんですが、ここまで分厚い遮蔽ではありません。
つまり、原発が桁違いに放射線が強いってことになります。

で、原子炉の模型。
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1/5だそうです。

これがベント管ってやつだそうです。
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原子炉内の圧力を調整する為のものです。

そして燃料集合体ってやつです。
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このたくさんの棒状の物の中に燃料棒ってやつが9×9の81本入っているそうです。
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こいつを原子炉に入れて核分裂反応が起こるわけです。

原子力発電と言うと難しいですが、基本は原子炉の熱を使ってお湯を沸かしてタービンを回すだけです。
まー、その熱を取り出すところがややっこしいんですが・・・
問題はそのお湯です。
原子炉の中の水は汚染されていますから、外には出せません。
なので、タービンを回すためのお湯は別系統になるわけです。
そのあたりの技術がいろいろと大変なわけです。
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あとは、福島でよく聞く燃料プールってやつです。
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燃料自体も冷却して保管する必要があります。

で、原発も世代があります。
福島第一原発はフラスコ型で古い世代になります。
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柏崎刈羽原発は釣鐘型。
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こんな感じで釣鐘のような形です。
一言で原発と言っても、いろんな世代があることがわかります。

そして発電後の問題。
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放射線廃棄物です。

どうやって廃棄するのか、また再利用など様々な問題があります。
それでも資源の無い日本としてはこの原発に頼って成長してきました。
今後どうするのか。
とても重要な問題です。

いろんな意見があると思います。
技術屋として仕事をしている人間からすると、人がやることですから必ず失敗ってのはあります。
どんだけ対策をしても、想定していなかった事が出てくるのはあります。
問題はその後です。
失敗したからその技術に問題があって止める。
これも一つの方法です。
もう一つはその失敗を検証し、繰り返さないように先に進む方法です。
かなり難しい道ですが、それも一つの方法です。
原発はその失敗による影響が大きいので簡単には言えませんが、オイラとしてはこの大きな失敗をしっかり検証することはとても大事だと思っています。

日本には↓これだけの原発があるそうです。
WG3_8392.JPG
原発を進めるか止めるかとは別に、失敗を失敗のまま終わらせてはいけないと思います。

この柏崎刈羽原子力発電所を見学しながら、そんな事を考えました。
WG3_8391.JPG


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