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夢枕獏さんの「神々の山嶺」が映画化! [PC・PDA・電化製品]

先日、なんとなく新聞を見ていると、文庫本の広告が目に止まりました。
夢枕獏さんの「神々の山嶺」って小説の広告でした。
ずいぶん前の小説なのになんで今更?と思っていると、なんと「映画化決定!」と書かれています。

オイラは中学生の時にキマイラを読んでから獏さんのファンです。
獏さんの本は殆ど読んでいます。
今回映画化される「神々の山嶺」はその中でもかなりお気に入りの小説です。
発売日にハードカバーで買って、その後文庫版も購入しました。
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ちょうど、ハードカーバー版と文庫版の間にマロリーの遺体が発見されたってニュースがありました。
ハードカバー版の時はまだ発見されていなかったため、文庫版の際にすこしだけ最後のシーンが異なっています。

夢枕獏と言うと、古くは「エロスとバイオレンス」、ちょっと前では「陰陽師」ってイメージがあるかと思いますが、じつはいろんなタイプの小説を書いています。
題材が違っても共通するところは、「真っ直ぐな男の小説」です。
「神々の山嶺」は山登りにすべてをかけた男の小説でです。

獏さんの小説の好きなところは、その表現です。
山に登るってのを小説でやろうとした場合、難しい山の用語をならべてもなかなか伝わりません。
獏さんは詩のような流れるような表現方法で、ヒマラヤの酸素が薄く、強い吹雪の中の登山をまるで自分が登っているような気になるように表現しています。
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「神々の山嶺」で検索すれば、いろんなレビューが出ていると思います。
とにかく、山を知らなくても面白いのでぜひ読んで欲しいと思います。

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